Laboratory Practice 〈遺伝子〉
TaqMan®システムによるHCV-RNAの測定
松尾 百華
1
,
野間 桂
1
,
西岡 淳二
1
,
登 勉
1,2
1三重大学医学部附属病院中央検査部
2三重大学大学院医学系研究科臨床検査学
pp.377-379
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102422
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はじめに
現在まで,HCV-RNA量を測定する方法として,ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction,PCR)法を測定原理としたC型肝炎ウイルス遺伝子検査(hepatitis C virus RNA,HCV-RNA)定性法(以下,定性法)およびHCV-RNA定量法(以下,ハイレンジ法)1)が用いられてきた.しかし,両測定法の検出感度の間には大きな差があった.以前から検査の現場では,単一の測定法でHCV-RNA量の経過観察を継続的に行うことのできる,高検出感度で広い測定範囲のHCV-RNA定量測定法の開発が望まれていた.
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