シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編
Allele Specific PCR(ASPCR)法
成澤 邦明
1
Kuniaki NARISAWA
1
1東北大学大学院医学系研究科遺伝病学分野
キーワード:
ASPCR
,
PCR
,
アレル特異的プライマー
Keyword:
ASPCR
,
PCR
,
アレル特異的プライマー
pp.1641-1647
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904280
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はじめに
Allele Specific PCR(ASPCR)法はPCRとアガロース電気泳動とを組み合わせた方法であり,既知の病因小変異(ミスセンス変異,ナンセンス変異,スプライシングの障害,小さな欠失など)の検出や一塩基置換型遺伝子多型(SNP)を調べるのに極めて有用な方法である.簡便で,再現性があり,経済的な方法として繁用されている.この方法は1989年にWuら1),Newtonら2),Sarkarら3),Okayamaら4)によってほぼ同時に報告され,各々が独立して命名したことからallele-specific polymerase chain reaction(ASPCR)法,amplification refractory mutation system(ARMS)法,PCR amplification of specific a1leles(PASA)法,allele-specific amplification(ASA)法など複数の名が用いられている.本稿ではASPCR法として述べることにする.
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