シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編
Pfeiffer症候群
有賀 裕道
1
,
氏家 二郎
2
,
鈴木 仁
3
Hiromichi ARIGA
1
,
Nirou UJIIE
2
,
Hitoshi SUZUKI
3
1福島県立医科大学医学部小児科学講座
2福島県立医科大学医学部新生児集中治療部
3福島県立医科大学医学部小児科学講座
キーワード:
Pfeiffer症候群
,
尖頭合指趾症
,
線維芽細胞増殖因子受容体遺伝子
Keyword:
Pfeiffer症候群
,
尖頭合指趾症
,
線維芽細胞増殖因子受容体遺伝子
pp.1178-1181
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904203
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はじめに
Pfeiffer症候群は,尖頭合指趾症V型とも呼ばれ,短く尖った頭蓋と幅広く短い母趾(指)を特徴とする常染色体優性遺伝疾患である.1994年に尖頭合指趾症や軟骨無形成症の成因として線維芽細胞増殖因子受容体遺伝子の異常が指摘されて以来,本症候群においても遺伝子異常の検索がなされるのと同時に,発生に関する分子生物学的研究が進められてきた.
本稿では,これまでに明らかにされたPfeiffer症候群における遺伝子異常と病態との関連性,および遺伝子診断の方法について概説する.
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