今月の主題 フローサイトメトリー―最近の進歩
話題
大腸菌O157の直接検出
楠 博文
1
,
植村 興
1
Hirofumi KUSUNOKI
1
,
Takashi UEMURA
1
1大阪府立大学農学部獣医公衆衛生学
キーワード:
細菌検査
,
大腸菌O157
,
表在抗原
Keyword:
細菌検査
,
大腸菌O157
,
表在抗原
pp.1170-1172
発行日 1997年10月15日
Published Date 1997/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903450
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1.はじめに
大腸菌のマーカーとしては,血清型や毒素産生性が利用される.大腸菌の血清型別はスライド凝集法1)で実施される.凝集反応を行うためには大腸菌を十分に発育させる必要があり,最短でも24時間を要する.
これに対し,フローサイトメトリーによる細胞表面の抗原性の分析は瞬時に行うことができ,90分以内に被検液中に存在する大腸菌を型別とともに直接に計測することが可能である.
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