今月の主題 臨床化学分析の指示反応系
指示反応系の特徴と問題点
PNP,CNP
金島 才仁
1
,
小川 善資
2
Motohito KANASHIMA
1
,
Zensuke OGAWA
2
1三光純薬(株)研究開発部
2北里大学医療衛生学部臨床化学研究室
キーワード:
pNP
,
CNP
,
DCNP
,
コンデイニュアンスモニタリング法
,
解離度
,
共鳴構造
Keyword:
pNP
,
CNP
,
DCNP
,
コンデイニュアンスモニタリング法
,
解離度
,
共鳴構造
pp.1025-1028
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903419
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PNPとCNPは,コンティニュアスモニタリング法に用いられる酵素活性測定用基質のための指示反応物質としてたいへん便利なものである.アルカリホスファターゼ,α―アミラーゼ,α―グルコシダーゼ,β―グルコシダーゼなどの加水分解酵素の活性測定に多用されており,酵素活性を1段または2段反応で測定できるメリットがある.一方では,PNP・CNPの発色強度の至適pHと酵素活性の至適pHの一致しない例が多くあり,また検体中のアルブミン遊離脂肪酸の影響を受けやすいという問題があるから,測定の精度や目的に応じて使い分ける必要がある.
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