今月の主題 血管壁細胞
各論―測定と病態との関連
CNP
伊藤 裕
1
,
中尾 一和
1
Hiroshi ITOH
1
,
Kazuwa NAKAO
1
1京都大学大学院医学研究科臨床病態医科学
キーワード:
ナトリウム利尿ペプミド
,
cGMP
,
血管平滑筋細胞
,
血管内皮細胞
Keyword:
ナトリウム利尿ペプミド
,
cGMP
,
血管平滑筋細胞
,
血管内皮細胞
pp.1110-1116
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904192
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ナトリウム利尿ペプチドファミリーの1つであるCNPは,血管内皮細胞から分泌され,ペプチド性の内皮由来血管弛緩物質として作用し,"血管壁ナトリウム利尿ペプチドシステム"の存在が考えられる.CNPは,増殖性血管病変の主体をなす合成型血管平滑筋細胞に主に作用し,血管平滑筋細胞の遊走,増殖抑制,分化誘導を起こし,動脈硬化症の抑制系としての臨床応用が期待される.
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