肝移植-現状と展望
わが国における移植全般の現状
市丸 直嗣
1
,
高原 史郎
1大阪大学 大学院医学系研究科先端移植基盤医療学
キーワード:
Langerhans島移植
,
HLA抗原
,
術後合併症
,
腎臓移植
,
臓器移植
,
リンパ増殖性疾患
,
移植コーディネーター
,
専門医制度
,
臨床倫理
,
HLA抗体
Keyword:
HLA Antigens
,
Lymphoproliferative Disorders
,
Postoperative Complications
,
Kidney Transplantation
,
Organ Transplantation
,
Islets of Langerhans Transplantation
,
Ethics, Clinical
pp.1209-1215
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013319983
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臓器移植法の改正により,本人の書面による同意がなくても家族の同意があれば脳死下臓器提供が認められている.しかし本邦の臓器移植件数は欧米諸国と比較してまだまだ少ない.脳死下臓器提供が限られているため,本邦の肝臓移植医はやむなく生体ドナーからの肝移植を行っている.このため皮肉なことに生体部分肝移植やABO不適合生体移植などの高度な移植医療は,世界に先駆けて本邦で進歩した.日本移植学会倫理指針,移植コーディネーター,移植認定医制度などの本邦の臓器移植における最近のトピックを本稿では解説する.
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