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出血時間創からの出血パターン解析
高見 秀樹
1
1弘前大学医学部第一内科
pp.130
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903101
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出血時間検査は簡便で,かつ生理的条件下で総合的止血機能をみることのできる唯一のin vivoの検査である.筆者らは,出血時間検査の精度を向上させ,出血時間を秒のオーダーで測定すると同時に総出血量,出血速度および出血パターンが測定可能な定量的出血時間測定装置を開発し,その有用性を検討している.健常者の出血パターンはほぼ一定で出血時間創作製直後より徐々に出血量の増加を認め,1~3分後ピークとなった後漸減して止血に至るものである.出血時間延長例の出血パターンは症例により異なることが明らかとなり,図1の4型に分類した.
Ⅰ型は出血のピーク後の出血量の減少が正常パターンに比して緩やかであるもの,Ⅱ型は出血のピークの後も出血の減少傾向がないもの,Ⅲ型は出血のピーク後の出血の減少は正常パターンに類似しているものの少量の出血が持続するもの,Ⅳ型は出血パターンに一定の傾向がなく出血量の増減が顕著で,止血傾向があるものの再出血がみられるものである.
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