Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・6
出血時間
河合 忠
1
1自治医大臨床病理学
pp.878-881
発行日 1978年6月10日
Published Date 1978/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207920
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はじめに
血管内を流れている血液は,正常では決して凝固しない.しかし,血管になんらかの外傷が加わると組織内または体外に出血がみられるが,小さな血管が損傷されても短時間のうちに出血は止まる.止血は血管,血小板,血液凝固因子の3つが協調して起こるが,最初の止血血栓を作るのにとくに重要なのは血小板である.出血時間測定は生体の止血現象を総合的に検査しうる唯一の方法で,主として毛細血管機能,血小板機能を反映する重要な検査法である.
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