今月の主題 臨床検査とQOL
総論
QOLと血液化学検査データ
岡部 紘明
1
Hiroaki OKABE
1
1熊本大学医学部臨床検査医学
キーワード:
QOL
,
ADL
,
clinical laboratory medicine
,
生命の質
,
日常生活動作能
Keyword:
QOL
,
ADL
,
clinical laboratory medicine
,
生命の質
,
日常生活動作能
pp.1361-1365
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902760
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臨床検査の立場から検査値とQOLの関係について考察した.QOLは検査値と異なり数値化することは困難なため,QOLをADLに置き換えて,ADLの低値群と高値群に分けた.QOLの良い群をADLの高値群,悪い群をADLの低値群として,検査値の変動をみた.QOLの悪いADLの低値群ではBUNは基準値より高値を示し,ALBやTCが基準値以下に低下すると死亡危険率が高まり,QOLの良い,ADLの高値群では血中Hb, ALB, GLU,,TC, HDL-Cなどは基準値内で高値を維持していた.〔臨床検査39:1361-1365〕
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