私のくふう
PAM染色における一工夫
安藤 千秋
1
1大垣市民病院病理細胞診室
キーワード:
PAM染色
,
腎糸球体
,
基底膜
Keyword:
PAM染色
,
腎糸球体
,
基底膜
pp.912
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901188
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1.はじめに
PAM染色は腎糸球体基底膜の変化を知るうえで重要な染色である.この染色の難点はメセナミン銀液(56~60℃)での反応中にプレパラートあるいは染色瓶の内面が黒ずみ,以後の操作過程で切片上に銀粒子が付着しコンタミネーションの原因になることである.この解決法としてメセナミン銀液中にアルミ箔(家庭用アルミホイル)を入れたところ,銀粒子がアルミ箔に吸着しプレパラートおよび染色瓶の内面に鍍銀反応が見られないことがわかった.したがって切片上でのコンタミネーションがなく美麗な染色結果が得られ(図1)実用的な方法であると考える.併せて当院で行っているPAM染色を紹介する.
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