特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド
各論
2 公害性・医原性金属
2)カドミウム(Cd)
本多 隆文
1
Ryumon HONDA
1
1金沢医科大学衛生学教室
キーワード:
血液中Cd
,
尿中Cd
,
黒鉛炉原子吸光法
Keyword:
血液中Cd
,
尿中Cd
,
黒鉛炉原子吸光法
pp.1448-1452
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900350
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測定の意義
カドミウム(Cd)は,自然界には微量ながら主に亜鉛(Zn)とともに存在する.Cdを取り扱う工場労働者で,その健康障害が見いだされていたが,社会的にも大きく注目され,広く研究されてきたのは,神通川流域で多発したイタイイタイ病がCdによるとされてからである.Znや銅(Cu)などの非鉄鉱山や精錬所から排出されたCdにより河川や土壌の汚染された地域が現在も日本各地にあり,住民に健康影響をもたらしている.
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