今月の主題 レセプター
技術解説
TSHレセプター
内村 英正
1
Hidemasa UCHIMURA
1
1東京大学医学部臨床検査医学教室
キーワード:
TSHレセプター
,
自己免疫性疾患
,
affinity labelling
Keyword:
TSHレセプター
,
自己免疫性疾患
,
affinity labelling
pp.910-915
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900228
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TSHレセプターの研究は細胞成分としてきわめて微量であり,その構造解析が著しく遅れていたがphotoaffnity-labellingなどの方法によるcross-linkingによりTSHとレセプターとの強固な複合体をSDS-PAGEなどによる分析でしだいに明らかとなった.ヒトTSHのレセプターはA,B2つのサブユニットからなり,TSHはAサブユニット(50K)に結合するという.情報はBサブユニットに伝えられるが,Bサブユニット(30K)は細胞膜を7回通過して細胞内のアデニール酸シクラーゼcAMP系へと情報を伝達すると考えられている.
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