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今月の特集2 日常診療に潜む再興感染症
梅毒の地図—俯瞰と仰望のエッセンス
The tiny atlas of Syphilis with essences from overlooking to looking up view
平井 由児
1
1東京医科大学八王子医療センター感染症科
キーワード:
Treponema pallidum
,
TP
,
TPLA
,
RPR
,
プロゾーン現象
Keyword:
Treponema pallidum
,
TP
,
TPLA
,
RPR
,
プロゾーン現象
pp.1484-1491
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203812
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Point
●梅毒はTreponema pallidum(TP)による細菌感染症である.
●早期梅毒(感染≦1年)では局所病変の1期,全身へ播種の2期梅毒に分けられる.
●“梅毒への感染”を示す特異的TP抗体検査(TPLAが代表的)と,“梅毒の活動性”を示す非TP抗体検査(RPR)がある.擬陽性・偽陰性があり,病歴・身体所見とも併せた解釈が必要である.
●梅毒の“治癒”は,RPRが診断時の≦1/2(自動化法)であり,陰性化ではない.
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