Japanese
English
症例報告
尋常性乾癬を合併し,梅毒血清反応がプロゾーン現象を示した第2期梅毒
A psoriatic patient with secondary syphilis showing the prozone phenomenon in syphilis serology
森 聖
1
,
中山 幹浩
2
Hijiri MORI
1
,
Mikihiro NAKAYAMA
2
1名古屋大学医学部皮膚科学教室
2名古屋大学医学部第3内科学教室
1Department of Dermatology, Nagoya University School of Medicine
2Department of Internal Medicine, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
梅毒
,
プロゾーン現象
,
尋常性乾癬
Keyword:
梅毒
,
プロゾーン現象
,
尋常性乾癬
pp.505-507
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903617
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30歳,男性.1990年頃より尋常性乾癬で治療中.2000年2月頃より,乾癬の悪化とともに,それまで皮疹のなかった手掌足底にも皮疹が出現した.また,微熱,嗅声,口内炎,体重減少,全身倦怠感も出現し,内科経由で皮膚科受診となった.皮疹から梅毒が疑われたが,梅毒血清反応でガラス板法(−),TPHA法(3+)であったため,既梅毒と考えられた.しかし,希釈法で再検(定量)したところ,ガラス板法,TPHA法ともに高値を認め,梅毒の2期疹と診断した.アモキシシリン内服により皮疹も血清反応も改善した.
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