Japanese
English
今月の特集2 日常診療に潜む再興感染症
結核
Tuberculosis epidemiology and diagnosis
吉山 崇
1
1公益財団法人結核予防会 複十字病院
キーワード:
結核
,
感染
,
発病
,
培養検査
,
核酸増幅検査
Keyword:
結核
,
感染
,
発病
,
培養検査
,
核酸増幅検査
pp.1492-1497
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203813
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Point
●結核症は産業革命,都市化とともに増加し,産業革命,都市化が落ち着くと減少傾向となるが,それが反転し増加するときにはその背景となる要因がある.
●結核菌が体に入って免疫反応を起こした状態を感染というが,感染者のうち発病して症状を有する,あるいは画像所見に異常をきたす,あるいは菌を排出する者は10%程度である.
●結核の感染の検査はインターフェロンγ遊離試験(IGRA),肺結核発病の検査は画像検査と細菌検査が主であり,臨床検査は診断に大きく関係するが,同時に,細菌検査室,病理検査室は院内感染の場ともなりうる.
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