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今月の特集 骨髄腫と類縁疾患の検査学
骨髄腫と類縁疾患の検査診断の進め方
How to proceed with the examination and diagnosis of myeloma and related diseases
尾崎 修治
1
1徳島県立中央病院血液内科
キーワード:
多発性骨髄腫
,
Mタンパク
,
形質細胞
,
CRAB症候
,
IMWG診断基準
Keyword:
多発性骨髄腫
,
Mタンパク
,
形質細胞
,
CRAB症候
,
IMWG診断基準
pp.842-847
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203670
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Point
●多発性骨髄腫をはじめとする形質細胞腫瘍は,単クローン性免疫グロブリン(Mタンパク)を特徴とする疾患で,単クローン性γグロブリン血症(MGUS),くすぶり型多発性骨髄腫,症候性多発性骨髄腫,髄外形質細胞腫,形質細胞白血病へと進展する.
●腫瘍性に増殖した形質細胞や産生されたMタンパクにより,高カルシウム(Ca)血症(C),腎障害(R),貧血(A),骨病変(B)などCRAB症候が引き起こされ,POEMS症候群やアミロイドーシスを合併する例もある.
●血清や尿のMタンパク検査,一般検査,画像検査,骨髄検査の結果により,国際骨髄腫作業グループ(IMWG)の基準に従い,病型診断や病期分類,治療効果判定を行う.
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