Japanese
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今月の特集 免疫・アレルギー性肺疾患と検査
疾患各論
COVID-19と免疫・アレルギー性肺疾患(喘息・間質性肺炎)の関係
The relationship between COVID-19 and lung diseases(asthma and interstitial lung disease)
竹下 裕理
1
,
長瀬 洋之
1
1帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
喘息
,
間質性肺炎
,
自己免疫疾患
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
喘息
,
間質性肺炎
,
自己免疫疾患
pp.742-747
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203649
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Point
●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行期に喘息の増悪は減少した.マスク装着などによる呼吸器感染症の減少が関与した可能性がある.
●喘息における2型炎症や,吸入ステロイド薬(ICS)は,ウイルス侵入受容体であるアンジオテンシン変換酵素(ACE)2発現を低下させる.
●喘息患者はCOVID-19に罹患しにくい傾向があり重症化リスクも高くない.
●一方,間質性肺疾患(ILD)患者がCOVID-19に罹患した際の予後は不良である.
●COVID-19は膠原病肺を含めた自己免疫疾患を誘発する可能性がある.
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