Japanese
English
今月の特集 免疫・アレルギー性肺疾患と検査
検査各論
検体検査
Clinical laboratory testing
若原 恵子
1
,
石井 誠
2
1名古屋大学医学部附属病院呼吸器内科
2名古屋大学大学院医学系研究科呼吸器内科学
キーワード:
血液検査
,
2型炎症
,
抗原特異的IgE
,
自己抗体
,
喀痰検査
Keyword:
血液検査
,
2型炎症
,
抗原特異的IgE
,
自己抗体
,
喀痰検査
pp.753-758
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203651
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Point
●免疫・アレルギー性肺疾患に対する血液検査は,診断,重症度判定,治療方針決定や経過のモニタリングに使用される.
●白血球分画・分類やC反応性タンパク(CRP)値などは,ステロイド,免疫抑制薬などの影響を受けることを考慮し,結果を解釈する必要がある.
●特異的IgE測定には,単項目測定と,スクリーニングで使用できる多項目測定がある.真菌に対する特異的IgE測定では,交差反応による偽陽性が起こる可能性があり,より精度の高いアレルゲンコンポーネント特異的IgE検査に注目が集まっている.
●血液検査は一般的に臓器特異性が低いことに留意する.喀痰検査では,気道局所の炎症評価が可能であるが標準化が難しく,現状では限られた施設でのみ施行される.
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