増大号 AKI・CKDの診断・治療に臨床検査を活かせ
3章 腎疾患と臨床検査
二次性高血圧の鑑別に必要なホルモン検査と考え方
吉田 雄一
1
,
柴田 洋孝
1
1大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座
キーワード:
二次性高血圧
,
原発性アルドステロン症
,
Cushing症候群
,
褐色細胞腫
,
腎血管性高血圧
Keyword:
二次性高血圧
,
原発性アルドステロン症
,
Cushing症候群
,
褐色細胞腫
,
腎血管性高血圧
pp.436-439
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203580
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はじめに
二次性高血圧とは,ある疾患によって二次的に引き起こされる高血圧である.この二次性高血圧は本態性高血圧と比較して,より治療抵抗性で脳心血管イベントを合併しやすい.二次性高血圧と診断とされた場合には本態性高血圧のように降圧薬による治療だけでは不十分で,その原因疾患に適切に対応しなければならない.
本稿では主にホルモン異常による二次性高血圧についてスクリーニング方法を中心に概説する.
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