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今月の特集1 血栓止血領域における抗体医薬
抗体医薬療法における臨床検査の課題
Issues in clinical examination for antibody drug therapy
松本 彬
1
,
小川 孔幸
1
1群馬大学大学院医学系研究科内科学講座血液内科学分野
キーワード:
Fc融合遺伝子組換え型半減期延長凝固因子製剤
,
凝固一段法
,
エミシズマブ
,
抗エミシズマブ・イディオタイプ抗体
Keyword:
Fc融合遺伝子組換え型半減期延長凝固因子製剤
,
凝固一段法
,
エミシズマブ
,
抗エミシズマブ・イディオタイプ抗体
pp.159-165
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203521
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Point
●分子修飾型の半減期延長型凝固因子製剤は凝固因子活性測定に影響を及ぼすことがあるので注意が必要である.
●なかでもFc融合遺伝子組換え型半減期延長凝固因子製剤は凝固因子活性測定にそれほど大きな影響は与えない.
●バイスペシフィック抗体であるエミシズマブを投与すると活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が過短縮し,APTTに基づいた測定原理を用いる血液凝固系検査はすべからく大きな影響を受ける.
●エミシズマブ投与下で第Ⅷ因子(FⅧ)活性やインヒビターを測定する際は,抗エミシズマブ・イディオタイプ抗体を用いる.
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