トピックス
キノロン薬耐性カンピロバクター
丸山 英行
1
1千葉県済生会習志野病院検査科
pp.559-561
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102473
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
厚生労働省が2007年に集計した全国の食中毒事例のうちカンピロバクター(Campylobacter)による食中毒は,感染者数でノロウィルスに及ばないものの,発生件数では1位であった.この事実は,とりもなおさず消化管症状を訴える細菌性下痢症患者から高率に分離される起炎菌であることを意味している.近年,このカンピロバクター感染症は経口キノロン薬に対し抵抗を示し,治療に難渋するケースが増加しつつあり問題となっている.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.