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今月の特集 食中毒の現状と微生物検査
〔細菌・感染型〕
サルモネラによる食中毒
Salmonella foodborne illness
小西 典子
1
,
甲斐 明美
2
1東京都健康安全研究センター微生物部
2公益社団法人日本食品衛生協会食品衛生研究所微生物試験部
キーワード:
サルモネラ
,
サルモネラ属菌
,
食中毒
,
原因食品
,
血清型
Keyword:
サルモネラ
,
サルモネラ属菌
,
食中毒
,
原因食品
,
血清型
pp.40-46
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202908
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Point
●近年,サルモネラ食中毒は減少しており,2012年以降は年間50事例未満で推移している.しかし,重症化や死亡事例も報告されており,重要な食中毒起因菌であることに変わりはない.
●食中毒の原因食品としては,1990〜2000年初頭までは鶏卵が主体であったが,近年は野菜類とその加工品(野菜サラダ,あえ物),肉類,ウナギやスッポンなどさまざまとなっている.
●原因菌として多く検出される血清群はO4群,O7群,O8群,O9群である.
●菌の同定は自動同定機器によって行われることも多いが,細菌検査の基本は確実な菌の分離と同定であり,基本的な生化学的性状を知っておくことが大切である.
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