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あとがき
関谷 紀貴
pp.1324
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202898
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2021年も残りわずかとなりましたが,いかがお過ごしでしょうか.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が大きな影響を与えた一方,オリンピックが開催され,社会活動のあり方に関する議論がされるなど,激動の1年でもありました.公私問わずオンライン化が進み,遠くにいる方とのコミュニケーションは容易になりましたが,直接会いに行く機会が減っていることは寂しくも感じます.
オンラインコミュニケーションを主軸とする流れが加速することで,ポジティブな変化が期待される見通しも出されています.三菱総合研究所は自社コラムのなかで,医療・教育・観光の領域において,五感へのフィードバックやAIサポートによるオンライン技術の進化がさまざまな側面で業務革新をもたらすであろうと述べています(https://www.mri.co.jp/knowledge/mreview/202010.html).例えば,手術支援ロボットのda Vinciは新時代を開く技術として登場しましたが,触力覚をデジタル情報として再現するハプティクス技術をオンライン活用することで,熟練の術者が遠隔手術を行うことが現実のものとなりつつあります.また,身近なところでは行政を含むさまざまな登録・申請のデジタル化推進の波もCOVID-19流行による恩恵といえるかもしれません.
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