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あとがき
山田 俊幸
pp.976
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202823
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このところ,多くの会議やイベントが手軽なオンラインになっています.移動がない分,楽なのですが,なぜか集まりの回数が増えてしまい,結構忙しいと感じられている方も多いのではないでしょうか.学会の講演や講習会などがオンデマンドになると,好きな時間に気楽に視聴できることになり,何より対面開催ならバッティングして聴講できないものも視聴可能になり大変助かります.ただ,それらがどんどんたまってしまい,休日にPCに向かう時間が増え,うれしさ反面少し複雑な思いです.怠け者的には,これまでのように,それは時間がない,あるいは他の用と重複しているので無理とあきらめるのもストレスがない感じがします.
一方,講習などを提供する側に立つと,繰り返し視聴されることはそれなりの緊張をもたらします.特にe-learningの教材などでは,聴講する人数も膨大です.セリフのつかえなどは録音時に修正されますが,内容のミスは致命的になりかねず,この状況下,教材の依頼が増え,完成を急かされるなか,いつもひやひやものです.学会の講演のオンデマンドは,視聴される期間が限定されるとはいえ,内容の間違いだけでなく,ちょっとした奇異な言い回しが残ってしまうのもストレスです.また,内容によっては半月後に視聴されるとそぐわないものもあります.ライブだから言えるくだけた話もあるでしょう.
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