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今月の特集2 図解 電気生理学的心電図—忘れていませんか? その成因
抗不整脈薬の種類と作用機序
Types of antiarrhythmic agents and their acting mechanism
古川 哲史
1
1東京医科歯科大学 難治疾患研究所 生体情報薬理学
キーワード:
Vaughan-Williams分類
,
リエントリー性不整脈
,
トリガード・アクティビティー
,
興奮-収縮連関
,
CAST型催不整脈作用
,
QT延長型催不整脈作用
Keyword:
Vaughan-Williams分類
,
リエントリー性不整脈
,
トリガード・アクティビティー
,
興奮-収縮連関
,
CAST型催不整脈作用
,
QT延長型催不整脈作用
pp.876-882
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202799
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Point
●抗不整脈薬はVaughan-Williams分類によってⅠ群〔ナトリウム(Na)チャネル遮断薬〕,Ⅱ群(βブロッカー),Ⅲ群〔カリウム(K)チャネル遮断薬〕,Ⅳ群〔カルシウム(Ca)拮抗薬〕の4群に分類される.
●Ⅰ群薬は興奮性を抑制すること,Ⅲ群薬は不応期を延長することによってリエントリー性と呼ばれる不整脈に対して効果を示す.
●Ⅱ群薬・Ⅳ群薬は,トリガード・アクティビティーと呼ばれるメカニズムによる不整脈と,洞房結節・房室結節が関与する不整脈に対して効果を示す.
●抗不整脈薬は,かえって不整脈を誘発することがある(催不整脈作用).主な催不整脈作用にはCAST型,QT延長型,ジギタリス中毒の3タイプがある.
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