特集 不整脈の診断と治療―ポイントをおさえよう
不整脈診療のTips
抗不整脈薬による催不整脈作用
網野 真理
1
,
吉岡 公一郎
1
1東海大学医学部循環器内科
pp.2240-2244
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107237
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ポイント
◎催不整脈作用とは,抗不整脈薬投与により現在の不整脈が悪化したり,本来は認められなかった不整脈が新たに出現することを意味する.
◎最も重篤な催不整脈作用は,Kチャネル遮断作用による過度なQT延長をきたした場合のtorsades de pointes(Tdp)である.
◎低心機能患者や高齢者においては初期投与量の減量を検討する.肝機能あるいは腎機能障害を有する場合は,薬物代謝および排泄経路を考慮して薬剤を選択する.
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