新時代の不整脈診療 突然死をいかにして防ぐか
薬物療法 使い方のポイント 抗不整脈薬の作用機序を知る
佐藤 俊明
1
1慶応義塾大学 循環器内科
キーワード:
Adrenergic Beta-Antagonists
,
抗不整脈剤
,
不整脈
,
治療成績
,
Potassium Channel Blockers
,
Sodium Channel Blockers
Keyword:
Adrenergic beta-Antagonists
,
Anti-Arrhythmia Agents
,
Arrhythmias, Cardiac
,
Treatment Outcome
,
Potassium Channel Blockers
,
Sodium Channel Blockers
pp.494-498
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008289957
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抗不整脈薬は心筋細胞膜上に分布するイオンチャネル、受容体、ポンプへ薬理学的作用を及ぼし、心筋活動電位を修飾することにより抗不整脈効果を発揮する。Naチャネル遮断薬は、活動電位の興奮伝播速度を遅延させる。Kチャネル遮断薬は、活動電位持続時間を延長し、心筋の不応期を延長させる。Caチャネル遮断薬は、洞結節や房室結節において、自動能を抑え、興奮伝播を遅らせる。Vaughan Williamsは、活動電位へ及ぼす薬理学的効果に基づき抗不整脈薬を分類した。Sicilian Gambitでは、抗不整脈薬ごとにチャネル・受容体・ポンプに対する作用が明記され、不整脈発生機序に基づく抗不整脈薬の選択が提案された。
©Nankodo Co., Ltd., 2008