今月の特集 典型例の臨床検査を学ぶ
肝硬変
政木 隆博
1
1東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座
キーワード:
血清アルブミン
,
血清ビリルビン
,
プロトロンビン活性
,
血小板
,
血中アンモニア
,
血清線維化マーカー
,
肝予備能
,
Child-Pugh分類
Keyword:
血清アルブミン
,
血清ビリルビン
,
プロトロンビン活性
,
血小板
,
血中アンモニア
,
血清線維化マーカー
,
肝予備能
,
Child-Pugh分類
pp.619-623
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202737
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初診(診察)時症状・所見
患者は54歳,女性.全身倦怠感と腹部膨満感があり東京慈恵会医科大学附属病院に来院した.最近の1週間で3kgの体重増加があった.既往歴に高血圧と糖尿病があった.家族歴に特記すべきことはなかった.
身体所見は,眼球結膜に軽度の黄染があり,腹壁は膨隆しているが,硬度は軟で圧痛を認めなかった.両側下腿と足背に圧痕性浮腫を認めた.羽ばたき振戦は認めなかった.
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