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あとがき
山田 俊幸
pp.1452
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202534
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9月に総理大臣が交代し,内閣が一新されました.政治素人の意見で恐縮ですが,わが国では大臣が比較的短期間で交代する印象があります.国外的には,外務大臣や防衛大臣が頻繁に代わって他国との関係の継続性は大丈夫なのか,国内的には例えば,現在のような状況で厚生労働大臣が代わって手続き上の雑務に時間を取られないか,など余計な心配をしてしまいます.ただ,考えてみれば,役所もトップのほうになるほどめまぐるしく人事が動きます.私の職場の事務職員でも学部教育を担当した方が,急に病院事務にまわったりします.これは,私が長い間同じような環境に身を置いているため感じるのかもしれません.
臨床検査技師の皆さんもローテーションで複数の部門を経験します.細菌の名前に悪戦苦闘してやっと慣れたころに,今度は超音波検査で一から解剖を勉強し直すなど,その大変さには畏敬の念を覚えます.また,自分のやりたいこと,深めたいことをいったん脇に置くのは正直忸怩たる思いもあるでしょう.臨床検査専門医でも多くの検査分野をこなす尊敬すべき方はいますが,どちらかというと少数派です.私はというと,検体検査はなんとかカバーしていますが,生理機能検査は苦手で,もう少し幅を広げるべきであったと反省しています.定年までにはなんとかしたいと思う気持ちはありますが.
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