Japanese
English
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値
抗リウマチ薬
Disease-modifying antirheumatic drugs(DMARDs)
亀田 秀人
1
1東邦大学医学部内科学教室膠原病学分野
キーワード:
赤血球沈降速度
,
ESR
,
C反応性蛋白
,
CRP
,
マトリックスメタロプロテイナーゼ-3
,
MMP-3
,
リウマトイド因子
,
RF
,
抗環状シトルリン化ペプチド抗体
,
CCP抗体
Keyword:
赤血球沈降速度
,
ESR
,
C反応性蛋白
,
CRP
,
マトリックスメタロプロテイナーゼ-3
,
MMP-3
,
リウマトイド因子
,
RF
,
抗環状シトルリン化ペプチド抗体
,
CCP抗体
pp.76-81
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201860
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Point
●関節リウマチ(RA)の治療効果の判定には赤血球沈降速度(ESR),C反応性蛋白(CRP),マトリックスメタロプロテイナーゼ-3(MMP-3)が参考になり,リウマトイド因子(RF)や抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体の力価は治療効果の判定に用いない.
●合成抗リウマチ薬(DMARDs)の副作用としては,皮疹と肝障害が比較的共通してみられ,複数の薬剤を同時に開始すると原因薬剤の判断が困難になるため,同時併用ではなく開始時期をずらした追加併用が一般的である.
●生物学的製剤の有害事象は感染症と過敏反応に大別され,感染症のリスク要因は高齢,既存の肺合併症,副腎皮質ステロイド併用が共通している.
●インターロイキン6(IL-6)阻害製剤による白血球(好中球)減少の多くは白血球の局在変化に伴うものであり,感染症リスクと関連しない.ただし,IL-6阻害製剤投与中には,感染症に罹患してもしばしばCRPが正常範囲内であることに留意する.
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