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微量CRPと冠動脈疾患
藤田 誠一
1
,
角谷 勇実
1
,
片山 善章
1
1国立循環器病センター臨床検査部
キーワード:
CRP
,
心筋梗塞
,
炎症
Keyword:
CRP
,
心筋梗塞
,
炎症
pp.429-431
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904742
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1.はじめに
ヒトC反応性蛋白(CRP:C-reactive protein)は,1930年にTilletとFrancisによって肺炎患者血清から発見され,Ca2+存在下で肺炎球菌のC多糖体中のホスフォリルコリンと複合体を形成することからCRPと命名された.
CRPは肺炎球菌菌体の多糖体と沈降反応を示す5個のサブユニットが環状に結合した分子量105,000の蛋白であり,アミロイドのp-compo-nentやpentraxinと類似した構造を有している.
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