Japanese
English
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方
急性リンパ芽球性白血病(ALL)
Acute lymphoblastic leukemia
清河 信敬
1
1国立成育医療研究センター研究所小児血液・腫瘍研究部
キーワード:
急性リンパ芽球性白血病
,
ALL
,
B前駆細胞性
,
BCP
,
T前駆細胞性
,
T
,
フローサイトメトリー
,
FCM
,
細胞抗原
Keyword:
急性リンパ芽球性白血病
,
ALL
,
B前駆細胞性
,
BCP
,
T前駆細胞性
,
T
,
フローサイトメトリー
,
FCM
,
細胞抗原
pp.630-639
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202031
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●急性リンパ芽球性白血病(ALL)の診断は各臨床研究のなかで厳密に定義されているが,“芽球のペルオキシダーゼ(POX)染色陽性率が3%未満”であることが前提である.
●B細胞系はCD19,CD22,CD79aのうち2つ以上陽性であることが必須で,κ鎖かλ鎖のどちらかが発現している場合は成熟B-ALL,いずれも陰性の場合はB前駆細胞性(BCP)-ALLである.
●T前駆細胞性(T)-ALLは,細胞質内あるいは細胞表面のCD3に加えて,その他のT細胞抗原が発現している.
●細胞系統を逸脱した異常な抗原の発現はまれではなく,遺伝子異常と密接に関係し,このうち複数の細胞系統の基準を完全に満たす場合は混合型白血病と診断される.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.