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今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方
フローサイトメトリーによる造血器腫瘍細胞解析の標準化に向けて
Toward standardizing of flow cytometric analysis for hematological malignancies
池本 敏行
1
1滋賀医科大学医学部附属病院検査部
キーワード:
フローサイトメトリー
,
FCM
,
造血器腫瘍細胞
,
標準化
,
抗体パネル
,
ゲーティング
Keyword:
フローサイトメトリー
,
FCM
,
造血器腫瘍細胞
,
標準化
,
抗体パネル
,
ゲーティング
pp.620-628
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202028
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Point
●造血器腫瘍細胞解析の検査材料として末梢血や骨髄穿刺液,リンパ組織などが解析の対象となるが,事前に腫瘍細胞の形態学的特徴や比率などを把握しておくことが重要である.
●正確な検査を得るためには,臨床検査所見や細胞形態検査から予測される病型に応じたゲーティング(gating)法の選択が重要であり,CD45 gatingやCD38*CD138 gatingが解析の基本となる.
●腫瘍細胞の比率が低い検体においては,特に細胞系列特異的なCD3抗体やCD19抗体,造血幹細胞の指標となるCD34抗体などを組み合わせた解析が結果解釈を容易にする.
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