今月の表紙 帰ってきた真菌症・10
表在性皮膚真菌症原因菌・2
矢口 貴志
1
,
西村 和子
2
Takashi YAGUCHI
1
,
Kazuko NISHIMURA
2
1千葉大学真菌医学研究センター系統化学分野
2千葉大学
pp.1112-1114
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102095
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MicrosporumおよびTrichophyton属の有性型としてArthroderma属が見いだされている.ほとんどの菌種はへテロタリックで,交配型はA,(+)あるいはA(+),ペアとなるもう一方の交配型はα,(-)あるいはα(-)で表示される.高塩培地〔1/10サブロー・ブドウ糖寒天(SDA)にMgSO4・7H2O,KH2PO4を添加〕にペアとなる交配型の菌株を1cm程度離して接種し,25℃で培養する.交配が成立する場合は両者が接する部分に子囊果を形成し,成熟するまでには2か月程度要する(図1).
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