日常診療に役立つ豆知識
皮膚真菌症の原因菌
福田 知雄
1
1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科
pp.170-170
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002413
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皮膚真菌症は日常診療においてよく遭遇するありふれた疾患で,その大多数を表在性皮膚真菌症が占め,ときに少数の深在性皮膚真菌症を経験する.表在性皮膚真菌症は,菌の寄生が角層,毛,爪など皮膚の表面や口腔や外陰部の粘膜など体表に限局した真菌感染症で,皮膚糸状菌症(ほぼ全例が白癬),皮膚・粘膜カンジダ症,マラセチア症などがある.対して深在性皮膚真菌症は,真皮以下で真菌の発育が認められるもので,スポロトリコーシス,黒色真菌症がその代表としてあげられる.
(「皮膚真菌症」より)
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