今月の主題 凝固制御
抗凝固薬の新展開
外因系凝固阻害薬
鈴木 宏治
1
Koji SUZUKI
1
1三重大学大学院医学系研究科分子病態学
キーワード:
外因系凝固
,
TFPI
,
tifacogin
,
組織因子
,
第Ⅶa因子
Keyword:
外因系凝固
,
TFPI
,
tifacogin
,
組織因子
,
第Ⅶa因子
pp.1587-1591
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101841
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外因系凝固阻害物質である組織因子経路インヒビター(TFPI)の組換え蛋白質tifacoginは,組織因子と複合体を形成する第Ⅶa因子および第Ⅹa因子を阻害する.播種性血管内凝固症候群(DIC)の治療薬として期待されたtifacoginについて,重症の敗血症患者を対象とした臨床試験が行われた.しかし,第Ⅲ相試験でその有効性がみられなかったため,本適応での開発は中止された.
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