今月の主題 凝固制御
抗凝固薬の新展開
リコンビナントトロンボモジュリン
朝倉 英策
1
,
前川 実生
2
Hidesaku ASAKURA
1
,
Mio MAEKAWA
2
1金沢大学附属病院高密度無菌治療部
2金沢大学附属病院血液内科
キーワード:
トロンボモジュリン
,
プロテインC
,
ヘパリン類
Keyword:
トロンボモジュリン
,
プロテインC
,
ヘパリン類
pp.1581-1586
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101840
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血管内皮には多くの抗血栓性物質が存在するが,トロンボモジュリンもその一つである.トロンボモジュリンはトロンビンと結合することでトロンビンの向凝固活性を抑制するのみでなく,トロンビン-トロンボモジュリン複合体はプロテインCを活性型プロテインCに転換することでも効率良く抗凝固活性を発揮する.従来の血栓性疾患治療薬のうち注射製剤としてはヘパリン類が頻用されてきたが,遺伝子組換えトロンボモジュリンの登場によって治療選択肢が広がった.
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