とびら
内因・外因
島田 孝
1
1国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院
pp.221
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101653
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連日新聞紙上をにぎわしている円高は深刻な社会問題となりつつある.この裏には官民一体となっての努力に裏うちされた日本経済の発展があったことはいうまでもないが,最近は日本経済の特殊性が諸外国との間に軋轢をひきおこし,諸外国から日本の内因を解決せよという要求がかなり強くだされているようだ.すなわち日本自体の内因と諸外国の外因が複雑にからみあい,内因となっている問題を解決しないと,諸外国と協調して発展してゆけないことになりかねない.私も過去10年の間,理学療法に従事してきたが,他のリハスタッフからの要求,または社会の要求というものを外因と考え,その要求になんとか近づこうと努力してきたが,自分自身だけの考えではあまりにも無駄が多いと感じ,このため研修会,リハに関する雑誌,先輩,リハスタッフからの知識,suggestionをうけ,自分なりに考えて方向づけし,勉強してきたつもりであるが,知識が断片的になり,統合することのむずかしさを痛感してきた.
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