今月の主題 凝固制御
総論
遺伝子改変動物に学ぶ血液凝固制御
岩永 貞昭
1
,
中垣 智弘
1
,
水口 純
2
Sadaaki IWANAGA
1
,
Tomohiro NAKAGAKI
1
,
Jun MIZUGUCHI
2
1財団法人化学及血清療法研究所(化血研)蛋白製剤研究部
2財団法人化学及血清療法研究所(化血研)企画部
キーワード:
血液凝固制御系
,
プロテインC系
,
インヒビター系
Keyword:
血液凝固制御系
,
プロテインC系
,
インヒビター系
pp.1523-1531
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101831
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血液凝固の制御機構を分類すると,①プロテインC系による,凝固コファクター(VとVIII因子)の特異的分解と不活性化,②プロテアーゼインヒビター系による凝固プロテアーゼの活性阻害と複合体形成に大別される.②のインヒビター系は,セルピン型(アンチトロンビンやヘパリンコファクターⅡ,プロテインZ-セルピン複合体など)や外因系凝固インヒビターなどが知られている.本稿では,これらの制御系を構成する諸因子について,それらの遺伝子改変動物から得られた知見を中心に概説する.
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