今月の主題 自然免疫と生体防御レクチン
各論
MBLと感染症,自己免疫疾患
塚本 浩
1
,
堀内 孝彦
1
Hiroshi THUKAMOTO
1
,
Takahiko HORIUCHI
1
1九州大学病院免疫・膠原病・感染症内科
キーワード:
MBL欠損症
,
全身性エリテマトーデス
,
易感染性
Keyword:
MBL欠損症
,
全身性エリテマトーデス
,
易感染性
pp.881-886
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101667
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マンノース結合レクチン(MBL)は,補体レクチン経路の活性化やオプソニン作用を介して免疫系と深く関わっている.MBL欠損症はすべての人種に5~10%存在し,免疫抑制状態にある個体では細菌をはじめとした感染症の危険因子となり,またMBL欠損症と全身性エリテマトーデスとの関連が報告されている.一方,血清MBL高値は,抗酸菌への感染や潰瘍性大腸炎と関連が報告されている.
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