今月の主題 自然免疫と生体防御レクチン
総説
ガレクチンと免疫調節
中村 隆範
1
,
西 望
2
,
東海林 博樹
3
Takanori NAKAMURA
1
,
Nozomu NISHI
2
,
Hiroki SHOUJI
3
1香川大学医学部分子細胞機能学
2香川大学総合生命科学研究センター
3香川大学分子細胞機能学
キーワード:
ガレクチン
,
好中球
,
T細胞
Keyword:
ガレクチン
,
好中球
,
T細胞
pp.871-879
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101666
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ガレクチンはすべての脊椎動物に存在して,グラム陰性菌リポ多糖(LPS)など病原体を認識して感染菌を排除する機能ももつが,基本的には自己がもつ糖蛋白質や糖脂質の糖鎖を認識する糖結合蛋白質(レクチン)に属する.最近,ガレクチンは自然免疫細胞(顆粒球,マクロファージ,肥満細胞)などに直接作用して自然免疫機能を高めるとともに,T細胞の分化や機能調節を通じて獲得免疫機能に関与することがわかってきた.
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