今月の主題 ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)と子宮頸癌
検査技術
ハイブリッドキャプチャー法によるHPV感染症の診断
石 和久
1
,
喜納 勝成
2
,
富山 純子
3
,
塩野 さおり
3
,
永井 富裕子
4
,
野島 美知夫
4
Kazuhisa ISHI
1
,
Katsunari KINA
2
,
Junko TOMIYAMA
3
,
Saori SHIONO
3
,
Yuko NAGAI
4
,
Michio NOJIMA
4
1順天堂大学浦安病院臨床病理科
2順天堂大学浦安病院検査科
3順天堂大学浦安病院環境医学研究所
4順天堂大学浦安病院産婦人科
キーワード:
ヒトパピローマウイルス(HPV)
,
ハイブリッドキャプチャー法
,
子宮頸部病変
Keyword:
ヒトパピローマウイルス(HPV)
,
ハイブリッドキャプチャー法
,
子宮頸部病変
pp.857-860
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101272
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子宮頸癌はわが国の女性性器癌で最も頻度が高く,原因はヒトパピローマウイルス(human papillomavirus;HPV)感染症によることが明らかとなっている.頸部癌検診および異形成病変における本感染症の診断は重要で,検索法は現在様々あるが,キットとして現在最も用いられているのはハイブリッドキャプチャー法であり,わが国では唯一体外診断医薬品として認可を受けている.米国では30歳以上の頸部癌スクリーニングにおいて,細胞診とHPV検査を併用することが推奨されており,わが国においても頸部癌検診の方法が見直されつつあり,今後この方法が有用となってくると考えられる.
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