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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
4. 皮膚疾患治療のポイント
ウイルス性疣贅のビタミンD3外用療法
Topical vitamin D3 therapy in viral warts
江川 清文
1
Kiyofumi EGAWA
1
1熊本大学医学部附属病院皮膚科
1Department of Dermatology,School of Midicine,Kumamoto University
キーワード:
ウイルス性疣贅
,
活性型ビタミンD3
,
ODT
,
ヒトパピローマウイルス(HPV)
Keyword:
ウイルス性疣贅
,
活性型ビタミンD3
,
ODT
,
ヒトパピローマウイルス(HPV)
pp.113-117
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100602
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要約 近年,活性型ビタミンD3誘導体の外用薬が開発され,表皮細胞の分化誘導作用や過増殖抑制作用,炎症細胞抑制作用,アポトーシス誘導作用や腫瘍細胞の増殖抑制作用などの非カルシウム作用が乾癬や掌蹠角化症などの治療に応用されている.ウイルス性疣贅はヒトパピローマウイルス(human papillomavirus:HPV)感染による良性腫瘍,一方,乾癬は炎症性角化症という病因論的には異なるカテゴリーに属する皮膚疾患であるが,角化細胞の増殖活性亢進や分化異常など,病態論的には類似する部分が多い.最近,筆者らは,この類似性に着目して活性型ビタミンD3誘導体軟膏のウイルス性疣贅への応用治療を試み,その有効性を報告した.単純塗擦よりも密封包帯法(occlusive dressing technique:ODT)でより有効性は高いようである.
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