特集 ワクチン・予防接種:わが国における現状と課題
HPVワクチン問題はこのままでよいのか
川名 敬
キーワード:
ヒトパピローマウイルス(HPV)
,
子宮頸癌
,
尖圭コンジローマ
,
HPVワクチン
Keyword:
ヒトパピローマウイルス(HPV)
,
子宮頸癌
,
尖圭コンジローマ
,
HPVワクチン
pp.37-41
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.36.05_0037-0041
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生殖器に感染するヒトパピローマウイルス(human papillomavirus;HPV)は,男女を問わず,性交経験のある人はほぼすべて感染している。HPV感染によって子宮頸癌,咽頭癌,肛門癌,陰茎癌,外陰癌,腟癌などが発生する。これらのHPV関連癌の多くは,HPV16/18型に起因する。これらのHPV感染は,HPVワクチンによって予防できることが海外で証明され,世界71ヵ国ではHPVワクチンが定期接種として導入されている。しかし,わが国ではマスメディアの報道によりHPVワクチン接種の勧奨中止となり5年が経過している。現在16歳の1学年は完全に無料接種を受けられない事態となってしまった。HPVワクチンの必要性と本来の定期接種の状態に戻すためにするべきことを考察する。「KEY WORDS」ヒトパピローマウイルス(HPV)/子宮頸癌/尖圭コンジローマ/HPVワクチン
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