Laboratory Practice 〈輸血〉
キャプチャー法
小野 昌樹
1
,
佐々木 正照
1
,
稲田 信彦
1
1株式会社 イムコア
pp.380-382
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102423
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はじめに
輸血前検査では,不適合輸血を防ぐために,患者のABO血液型,Rh(D)抗原,不規則抗体スクリーニングの各検査が行われる.
不規則抗体スクリーニングは患者血清中に不規則抗体が存在するか否かを確認するために行われるが,37°Cで反応する臨床的意義のある抗体を検出するために,間接抗グロブリン試験を含む方法で検査する必要がある.間接抗グロブリン試験の検査方法には,試験管法,カラム法,キャプチャー法などがある.
キャプチャー法は,1956年のクームス(Coombs)らの報告にその起源があり,その後,Plappら1)やJujiら2)が発展させた技術である.1988年から米国イムコア社によってキャプチャー法を利用した抗体スクリーニング,同定用試薬が発売されている.今日,キャプチャー法は,全自動の輸血検査装置にも応用されるようになった.
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