今月の主題 ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)と子宮頸癌
検査技術
細胞診によるHPV感染症の診断
喜納 勝成
1
,
石 和久
1
,
奥山 直子
1
,
中村 博
1
,
岡崎 哲也
1
,
古谷津 純一
1
,
塩野 さおり
1
,
鈴木 不二彦
1
,
野島 美知夫
2
Katsunari KINA
1
,
Kazuhisa ISHI
1
,
Naoko OKUYAMA
1
,
Hiroshi NAKAMURA
1
,
Tetsuya OKAZAKI
1
,
Junichi KOYATSU
1
,
Saori SHIONO
1
,
Fujihiko SUZUKI
1
,
Michio NOJIMA
2
1順天堂大学浦安病院臨床病理科
2順天堂大学浦安病院婦人科
キーワード:
HPV
,
細胞診
,
子宮癌検診
Keyword:
HPV
,
細胞診
,
子宮癌検診
pp.831-835
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101268
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HPV感染における細胞所見については多くの報告がある.Meiselsらが報告したkoilocytotic atypiaはHPV感染に特異的な所見として紹介されているが出現頻度が低く,またそれ以外の細胞所見は,HPV以外の感染症にも出現するためHPV検出を目的としたスクリーニングとして有用ではない.しかし細胞診は形態学的変化の観察に有効であることから,HPV-DNA検査を併用することでより確実に異形成病変および子宮頸癌を診断することができると考える.
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