今月の主題 アルコールと臨床検査
各論
アルコール性肝障害におけるエンドトキシンと炎症性サイトカインの役割
竹井 謙之
1
,
榎本 信行
,
池嶋 健一
1
,
佐藤 信紘
Yoshiyuki TAKEI
1
,
Nobuyuki ENOMOTO
,
Kenichi IKEJIMA
1
,
Nobuhiro SATO
1順天堂大学医学部消化器内科
キーワード:
エンドトキシン
,
クッパー細胞
,
CD14
,
腸管透過性
Keyword:
エンドトキシン
,
クッパー細胞
,
CD14
,
腸管透過性
pp.621-626
発行日 2003年6月15日
Published Date 2003/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100941
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〔SUMMARY〕 アルコールの過剰摂取は腸管細菌叢由来のエンドトキシンの透過性亢進を招き,肝在住マクロファージであるクッパー細胞の活性化を惹起することでTNFαなど炎症性サイトカインの過剰産生を引き起こす.この事象がアルコール性肝障害の発症・進展に重要な役割を果たすことが明らかになりつつある.本稿では,アルコール性肝障害におけるエンドトキシンと炎症性サイトカインの関与に関して最近の知見を概説する.
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