今月の主題 アルコールと臨床検査
各論
血中アルコールおよびアセトアルデヒド測定法とその留意点
大洞 弓子
1
,
藤宮 龍也
1
Yumiko OHBORA
1
,
Tatsuya FUJIMIYA
1
1山口大学医学部生体侵襲学講座(法医学)
キーワード:
アルコール測定法
,
アセトアルデヒド測定法
,
improved PCA法
Keyword:
アルコール測定法
,
アセトアルデヒド測定法
,
improved PCA法
pp.627-631
発行日 2003年6月15日
Published Date 2003/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100942
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〔SUMMARY〕 血中アルコール測定は,救急医療や法医学領域でよく必要とされる.エタノール測定には気化平衡法によるガスクロマトグラフ法やアルコール脱水素酵素を使った酵素法があり,ほかに呼気を使った簡易測定法がある.血中アセトアルデヒド測定にはimproved PCA法が主に使われるが,アセトアルデヒドの消失とエタノールからの人工的な産生という難点があり,試料の迅速な処理と溶血の防止に配慮しなければならない.
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