病院ボランティアの提案—東札幌病院・13
患者の生活空間を快適に・2—ソーイングボランティアの活動
斉藤 悦子
1
,
石垣 靖子
2
1東札幌病院
2東札幌病院看護部
pp.611
発行日 2000年7月1日
Published Date 2000/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903853
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カバーで変身—ポータブルトイレも気にならない
当院ではソーイングボランティアのアイデアで,患者の生活を支援するこまごまとしたアイテムが数多く生まれている.今回ご紹介するのは排泄用具のカバーである.
平成7年からボランティアをしているKさんは,神経難病のMさんと9か月間ボランティアとして共に過ごす体験をした.当初Mさんは車いすで散歩をしたり,院内のコンサートなどにも参加するなど,かなり日常生活動作も自由だった.しかし,病状の進行とともにMさんの行動範囲も限定され,いつの間にかポータブルトイレがベッドの脇に置かれるようになった.むき出しになっているポータブルトイレをみて心を痛めたボランティアのKさんは,早速Mさん好みの品のよいカバーを作った.
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